私は、外資系の保険会社で一般事務の派遣社員として働いてしました。
最初は数理部に配属されました。
そこで半年ほど認可申請のお手伝いをしながら、業界や商品知識を学びました。
転職活動を始めたきっかけ
あとにマーケティング部に転属となり2年程経ったとき、サブプライムローンの問題が発生。
その影響を受けて業績が悪化しました。
正社員で優秀な人は、どんどんヘッドハンティングされます。
外資系でしたので、外国人はどんどん日本を去っていく状態でした。
日々危機感を募らせてはいました。
が、その時は、まだ自分に自信がなかったこともあったのと、現状の待遇に不満はなかったので、まだ自分は動くことはありませんでした。
それが、今度はリーマンショックがありました。
さらに経営が厳しくなったらしく、商品の販売が停止、新規契約もとらない方向になりました。
もちろん既契約分は運用します。
なので、そのための部署は残し、不要となる営業やマーケティングはリストラ対象になりました。
派遣社員なので打ち切られるのは必然
私は、派遣社員でしたので契約が近いうちに打ち切られるのは必然でした。
ただ、自分から辞めると言っては「自己都合」退社になってしまいます。
なうので、相手が言ってくるまでに準備をしておこうと思いました。
私の転職理由というのは、不景気による会社の経営不振ということになります。
始めにしたことは転職サイトへの登録
辞めるまでのカウントダウンで、始めにしたことは転職サイトへの登録です。
同僚(正社員)達は、金融系の同業種に転職するためエージェントも利用していました。
私にも紹介してくれたのですが、いかんせん、派遣社員の自分。
スキルやキャリアが足りないのがわかっていたので、引き続き派遣会社にも10社ほど登録しました。
今度は「紹介予定派遣」に絞る
今度は普通の長期派遣ではなく、できれば正社員になりたいと思いました。
なので「紹介予定派遣」に絞ってお願いしました。
他同僚の転職理由
会社では、ランチの時に他の人の転職理由を聞くこともありました。
大抵は会社への不満でした。
離職率が上がったことで、残された人の負担が大きくなりました。
残業が月に100時間という人もいました。
また、外資系ならではなのかもしれませんが、同じ部署で同じ仕事をしていても、上司の評価次第で年俸に差が出てしまいます。
なので、サラリーに対する不満を言って辞める人もいました。
ついにその日が
仕事が終わった後で、派遣会社に登録に行ったり、面談を重ねて勤めながら転職活動していました。
ですが、残念ながらついに「その日」が来てしまいました。
1か月後に契約が切られることになりました。
ただ、「会社都合」での退職にしてもらえました。
なので、すぐにハローワークに申請し、3カ月間給付金をもらえました。
そして、どうせならと職業訓練にも通いました。
職業訓練でWEB制作技術を身に着けました。
web制作の学校に通わせてもらい、その後は結局、派遣ではなく準社員として「とらばーゆ」でみつけたwebの広告審査をする会社に転職することができました。
準社員は契約社員のようなもので、時期が来たら試験を受けて正社員になれるそうです。
ただ、雇止め、と言われるようにその時期で逆に契約が終了する可能性もあります。
なかなか上手く正社員にはなれないかもしれません。
転職する方へのアドバイス
もしこれから転職をしようとしている方がいましたら、私が言えることは、
「焦る気持ちとの勝負に負けないでください」
ということです。
転職市場や雇用情勢は確かに厳しいです。
年齢が上がってきたら制限もあって苦しいです。
仲間が良い転職先を見つけたと聞けば悔しいです。
そんな感じで、いろいろな気持ちがあってイライラすると思うのです。
でも、私はノーキャリア、スキルなんてWordとExcelだけで英語力もない(外資系にいたのに英語しゃべれませんでした)状態でした。
面接先で派遣社員は職歴にカウントされないと言われたことさえあります。
が、35歳を過ぎて無事に仕事に就くことができました。
特別なことができるからではなく、真摯に、「今できること」を伝えたのと、
「できるようになりたいから勉強しています」
というのをアピールするとうまくいくような気がします。